消防設備士:甲種1類合格体験記

資格・勉強
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消防設備士免状のイラスト

消火栓やスプリンクラー、火災検知器などの消防設備を設置したり、点検するには「消防設備士」の資格が必要となります。

今回はその消防設備士の中の「甲種第1類消防設備士」を実際に受験し、無事合格することができたので、私が試験に向けて行った対策や使用した参考書などについて解説していきたいと思います。

これから消防設備士の資格を取ろうとしている方や、もうすでに勉強を始められている方の参考になれば幸いです。

1.消防設備士試験について

まず試験勉強を始める前に、消防設備士試験についておさらいしたいと思います。

消防設備士試験は受験する試験の種類によって科目や合格基準などが異なりますが、甲種第1類については以下の通りとなっています。

試験科目

筆記

「消防関係法令」:15問

「基礎的知識」 :10問

「消防用設備等の構造・機能・工事・整備 」:20問 

合計45問

実技

「鑑別」

「製図」

合計7問

合格基準

筆記:各科目毎に40%以上で出題数全体の60%以上

実技:全体の出題数の60%以上

筆記と実技それぞれで上記の基準を満たして合格となります。

2.試験対策

筆記試験

筆記試験対策については、参考書と問題集を繰り返しやり込むことが個人的には最も効果的だと感じました。科目数もあり覚える内容も多岐にわたりますが、問題を繰り返し解き、分からなかったところを参考書で確認するということを繰り返していけば自ずと内容が頭に入ってくると思います。

実技試験

実技試験は「鑑別」と「製図」に分けられます。鑑別試験は実際の機器の写真やイラストを見て、その名称や使用用途を答える問題が出題されます。製図は0から図面を書くというよりは、図面の間違いを訂正する問題や、一部が抜けた状態の図に足りない部分を追記するような問題が出題されます。

試験に向けての対策ですが、鑑別については設備の用途や設置基準まで問われる問題が多いため、名称はもちろんその構造や機能、点検や整備の方法などをしっかりと理解しておく必要があります。

私がおすすめする鑑別試験の勉強法は、消防設備会社のHPを見ながら設備を覚えることです!会社のHPには設備の写真がたくさん掲載されているので効率よく覚えることができます。

www.itachibori.co.jp

製図試験の対策は参考書や過去問に載っている図面をまずは自分で1から紙に書いてみることをおすすめします。実際に自分で書いてみることで各設備のつながりや、表記の方法などをより深く理解することができると思います。

図面の内容をしっかりと理解するためにも、製図の勉強は筆記試験や鑑別試験対策を終えてから、最後に取り組むのが良いと思います。

勉強時間

私自身は試験の1ヶ月半ほど前から勉強を開始しました。平日で大体1~2時間程、休日時間が取れるときは3時間くらい勉強をしました。毎日欠かさず勉強できたわけではありませんが、勉強を全くしない日をつくらないように心がけました。時間が取れない日などは参考書の1パートだけを読むことにしたり、スマホで機器のイラストを見たりするだけでも効果があると思います。

私は機械系の大学を出ていたので、機械や電気の基礎知識に関する問題は比較的時間をかけずに覚えることができましたが、そのあたりの知識に自信のない方はもう半月~1ヶ月ほど時間に余裕を持って勉強されるとよいと思います。

3.おすすめ参考書

最後に私が使用した試験に向けたおすすめの参考書を2冊紹介します。

私は以下の2冊で試験に合格することができました。

  • わかりやすい!第1類消防設備士試験
  • 本試験によく出る!第1類消防設備士問題集

わかりやすい!第1類消防設備士試験


こちらはイラストや図を使った解説が豊富な弘文社の参考書です。筆記試験に関してはこの本だけで十分合格点に届くと思います。実技試験の内容に関しては少しボリュームが少ないため、念のためもう1冊問題集を用意して学習することをおすすめします。

本試験によく出る!第1類消防設備士問題集


こちらの問題集は実技試験の内容も多く、対策をするには十分の問題集です。解説の内容については足りないと感じる部分もあったため、こちらの問題集で分からなかったところを「わかりやすい!第1類消防設備士試験」で確認するのが良いと思います。

おわりに

今回は第1類消防設備士試験について、私の経験から対策や勉強法、おすすめ参考書について書かせていただきました。

個人的には全く消防設備に知識がない方でも2~3ヶ月勉強すれば十分合格を狙えると思っています。自らのスキルアップのためや、就職や転職で消防設備士の資格を取ろうとしている方など、少しでも参考になれば幸いです。

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