今や利用率が93%を超えるETC。そのETCを、現金しか使えない有料道路やドライブスルー、ガソリンスタンドなどの暮らしに身近な場所でも利用できるようにしましょう!という新サービスがこちらの「ETCX」です。
これまではごく一部の店舗で試行運用されていたのみで、利用可能店舗は限られていましたが、2021年7月1日より静岡県の伊豆中央道と修善寺道路での利用が可能となりました。
ETC車載器と、ETCXに対応するETCカードをお持ちの方であれば誰でも使えるこのETCXですが、事前登録が必要であったり対応しているETCカードが少なかったりと少々手間がかかるのも事実。。。
今回はそんなETCXについて、私が個人的に感じた良い点、悪い点。実際の登録の仕方や利用方法を解説していきたいと思います。
登録方法
まず初めにETCXを利用するための事前登録の方法をご紹介します。
登録の流れは以下の通りです。
1.いつも使用しているETCカードとクレジットカードを準備する。(クレジットカードはETCXに対応しているものに限られます)
2.会員登録ページで必要情報を入力して申し込み。
3.利用開始!
利用時の注意点
2021年7月12日現在、ETCXが利用可能なのは静岡県の有料道路である伊豆中央道と修善寺道路、三重県鈴鹿PAにあるピットストップSUZUKA(※2021/7/22~8/31の期間限定)のドライブスルーのみとなっています。
有料道路での利用時に注意しなければならないのは、通常のETCと異なり料金所で一時停止が必要になる点です。ETCに慣れている方だとそのまま通過してしまいたくなるところですが、必ず一旦停止をするようにしましょう。
ETCXの良い点、悪い点
ETCXは先にも述べたように、高速道路でしか使えなかったETCのサービスを、普段使いにも利用できるようにしましょう!というサービスです。ドライブスルーやコインパーキング、ガソリンスタンドなどで車に乗ったまま決済が可能になるわけです。おサイフケータイのクルマ版と考えれば良いかも知れません。
導入コストが通常のETCに比べて安く済むため、ETCを設置できない高速道路以外の有料道路での導入が期待されています。
普及が進めば便利そうなETCXですが、個人的に感じた良い点と悪い点を挙げていきたいと思います。
良い点
現金しか使えない有料道路でETCが使えるようになる!
NEXCO管轄の高速道路や首都高ではETCが使えるのが当たり前ですが、地方の有料道路にはETCが使えず、支払いは現金のみという道路がたくさんあります。事業規模の小さい地方の道路に、通常のETCを導入しようとすると莫大なコストがかかるため、なかなか普及が進みませんでした。
ETCXは導入費が通常のETCの4分の1程とも言われており、コスト面に関してはかなり導入のハードルが下がっていると思われます。今回の静岡県の有料道路での導入を機に、全国各地にETCXが普及すれば、ますます道路の利便性は高まるはずです。
悪い点
事前登録が必要
ETCXを利用するには公式HPでの事前利用登録が必要となります。ETC車載器とETCカードを持っていても、登録をしていなければETCXのサービスを利用することができません。
対応しているETCカードが少ない
ETCXに登録できるETCカードは、一部のクレジットカード会社が発行するETCカードに限られており、対応カードを持っていない方は、たとえETC車載器を持っていてもETCXを利用することができません。公式HPでは、対応カードは順次追加予定となっていますが、現状ではVISA、Mastercardは対象外で、利用できるのは本当にごく一部のカードに限られてしまっています。
ご利用可能カード一覧 | ETCX – ETCのスイスイを街のなかでも。
(2021年7月12日現在)
まだまだ利用のハードルは高いですが、今後普及が進み誰でも手軽に使えるサービスになるといいですね!
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